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哲学者の最後 カント [生きる]

カントは、規則正しい生活者だった。
毎日同じ時間に散歩をするので、村の人は「カント先生が通る」と時計代わりにしたそうだ。

そのような生活をする人は、多分長生きだろうと思ったら、カントの享年は79歳。

1804年という時代を考えれば、やはり大変に長生きした人だ。

しかし、ちょっと悲しいものがある。

晩年は老人性の認知症になっていたというのだ。

「七十五歳から老いを感じたカントが手元にメモ用紙を用意していて、人と会うと、名前と用件を書いてもらい、一人になると、じっとメモを見つめていたということが書いてある。しかし、やがてそれもできなくなる。人の識別がつかなくなっていったからである、という。」(池内紀『世の中にひとこと』NTT出版)

「博士の愛した数式」という小説を、ちょっと思い出す。事故で記憶力を失った「博士」は、懸命に身辺にメモを貼付けていた。彼は哲学ではなく数学の博士だったけれど。

カントの肖像画を見ると、前頭葉がこんもりとした、いかにも理論家らしい頭の形をしている。
しかし、どんなに優秀な頭脳でも、そして、規則正しい健康的な生活をしていても、認知症になる時は、なる。

私などは、「頭の体操」と称してクイズやパズルに没頭したりするが、このエピソードを知ったらそれもどこか虚しいのである。

ところで、カントは生涯独身だった。

厳めしい顔のヘーゲルは妻帯者だが、ヘーゲルに比べたら親しみを持てそうな顔のカントは生涯独身。

女嫌いのエピソードも、男好きのエピソードも、ともに残っていないが、恋愛にあまり興味がなかったのは確かだろう。

カントでネットサーフィンしていたら、何とカサノヴァのページにたどり着いた。
放蕩者ゆえに現代にもその名の伝わるイタリア人のカサノヴァである。

カントが1724年生まれ。カサノヴァが1725年生まれ。1720年代生まれというだけのくくりなのだが、この二人が同時代の人だというのが面白い。

カントが、その生涯のほとんどを生まれた町ケーニヒスベルクで過ごし、妻帯せず、規則正しい生活を営みながら学問を究めていた、そのほとんど同時期に、カサノヴァはヨーロッパ中を旅し、行った先々で問題を起こしながら、とんでもない数の女たちと関係を結ぶという生活を送っていたのだ。

二人に面識があったとは思えないが、この対称的な人生を送った二人がもしどこかで会ったら、どうだろう。

意気投合はしないまでも、案外お互いを認め合ったりするのだろうか。

「究める」ということにおいては、共通点があるのだから。

一方は哲学を、一方は放蕩を。









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哲学者の最後 ヘーゲル [生きる]

長い事お休みしました。
今後もどれだけ続けられるかわからないのですが、ポツポツと・・・

***

だから、何?

という話ではあるのだけど、

ヘーゲルの死因を今さら知って、びっくりしている。

カントとかヘーゲルとか、偉大な哲学者というものは、多分、神経質だろう。

神経質な人は、口に入れるものに気をつけるはずだから、コレラにはかかりにくい

・・・というのが、私の思い込みだったが、見事にはずれた。

ヘーゲルは1831年、61歳でコレラで死んだのだ。

命日は11月14日。

11月のベルリンでコレラが流行していた、というのも、また意外。

暑い地域でなくても、暑い季節でなくても、コレラは流行する。

そして、貧しきものも富めるものも、愚かな者も賢いものも、一様に感染の危険にさらされるのだ。

ヘーゲルを出発点にネットサーフィンしていて、コレラのページに漂着したら、そこには「パンデミック」の文字が散乱していた。

歴史上7回の世界的流行 (コレラ・パンデミック) が発生し、1826年から1837年までの世界的大流行の時にヘーゲルが亡くなっている。

ふと、エボラ・・・で、不吉なことを考えてしまった。
パンデミックが起こる前に、断固として根絶させなくてはならない。

全く関係ないが、ネットで「ヘーゲル」の画像を検索すると、ドイツの哲学者ヘーゲルとともに、アメリカの国防相チャック・ヘーゲルの画像が出てくる。

あの、ヘーゲルの厳めしい顔と、結構人が良さそうに見えるヘーゲル国防相の顔が並ぶのだが、この二人、どことなく似ている(ような気がする)。

もちろん、同じドイツ系というだけで血のつながりはなさそうだが、何だか不思議な感じがする。


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国会議事堂を見学 [社会]

今日は、国会議事堂を見学してきました。

別に、こどもの夏休みの宿題用ではありません。うちの子はもう大きいですし。以前、永田町辺りを散歩していて見学用の入り口を見つけたので、いつか見学してみようと思っていたのです。

国会議事堂。

gijidou1.jpg

衆議院と参議院、見学コースは二つあるのですが、今回は衆議院を見ることにしました。

10時、11時、1時、2時、3時、4時、と、一時間ごとに見学ツアーが開かれるのですが、受付はその15分前。住所、氏名、電話番号などを明記して申請書を書き、入り口地下の参観者ホールへ。

そして、手荷物検査を済ませてから、案内の係の人に従って、歩いて見学します。

建物内では写真撮影は禁止ですので写真はありませんが、国会議事堂はとて立派な建物(当たり前ですね)。イタリアで見た宮殿のようなきらびやかさはありませんが、すべてが重厚で典雅です。大正9年から17年間の歳月をかけて建築されたそうです。

各党の控え室が並んだ廊下では、出来たばかりの「国民の生活が第一」の部屋がもうあることを確かめられたし、「プレス」の名札をつけた記者が、お目当ての政治家を待っていたりして、『あー国会だー」(あほみたい?)。

さらに、衆議院の議事堂の傍聴席に座って、天皇陛下の御座所や、議長席、総理大臣席などを眺めて、またまた「あー国会だー」(またまた、あほみたい?)。

建物内をぐるりと回って、最後に屋外へ出て建物正面へ。
はとバスツアーなどの団体客は、記念撮影。でも私のような個人の見学者は、そのまま正門から退出でした。

実は、参議院の見学もしようと思ったのですが、おりしも、野田首相の問責決議が可決されていましたね。会議中は、見学は中止とのことですから、行かないで良かったのかも。

さて、国会議事堂見学に行ったら、ちょっとお茶目な「首相グッズ」ですよね。

以前見たことあるのは、「小泉純一郎ボールペン」。
あとは、「イラ菅缶詰」。
真面目なところで、「歴代首相の名前入りマグカップ」。

今回は、こんなのを見つけました。

gijidou2.jpggijidou3.jpg

真面目な「国会まんじゅう」もあるのですが、売店のおばちゃんによれば、「笑いをとるなら、こっちの方がいいわよ〜」とのことでした。(この売店は、団体用バス乗り場の待合室にあります。)

まあ、冗談はおいとくとしても、国会議事堂見学は、結構面白いです!

機会があったら、参議院も見学しようと思います。

***

国会の後は、一緒に行った友人の希望で、スカイツリーのお膝元のショッピングモール「そらまち」へ。

平日の昼間なのに、そらまちはお祭りみたいな賑わいでした。

帰ろうと建物を出たら、スカイツリーに、何と、虹が!(雨は降っていないのに)

soramachi.jpg

そらまち限定の「東京バナナ」。ヒョウ柄なんです。

gijidou4.jpg

かわいくて、つい買ってしまいました。

スカイツリーからは、シャトルバスでJR上野駅の公園口に帰ってきました。バスは、町並みを見られるのが楽しいですね。料金は200円でした。






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