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哲学者の最後 ソクラテス [生きる]

ソクラテスの最後が「刑死」であることは有名だ。

当時は死刑を命じられても牢番にわずかな額を握らせるだけで脱獄可能だったが、「単に生きるのではなく、善く生きる」意志を貫いて、あえて刑死を受け入れた、ということだ。

だからこそ後世に伝わる「偉人」なのかもしれないけれど、やはり、生きる可能性があるなら生きて良い仕事をして欲しかったと思う。

それはともかく、その刑は「ドクニンジン」を飲むことで執行されたという。毒殺。

楽に死ねるのだろうか?(ドクニンジンは、呼吸器系を麻痺させるそうだ。)

紀元前399年に、すでにそのような毒草が使われていたと考えると、やはり古代ギリシャ人は馬鹿にできない。

少なくとも、毒蛇に咬ませて自殺したというクレオパトラよりは、私の好みに合う。ヘビは勘弁してもらいたい。

ところで、ソクラテスはご本人とともに、妻も有名だ。大変な悪妻だったという。

ソクラテスは、こんなことを言っている。

「セミは幸せだ。なぜなら物を言わない妻がいるから」

笑える。よっぽど口うるさい妻だったのだろうか。

さらに、
「ぜひ結婚しなさい。よい妻を持てば幸せになれる。悪い妻を持てば私のように哲学者になれる」

さあ、どうだろう。哲学者と結婚したから悪妻になった、とも考えられるけれど。

しかし、ソクラテスはこうも言っている。

「そんなにひどい妻なら別れたらいいじゃないか」と言った人に対し
「この人とうまくやっていけるようなら、他の誰とでもうまくやっていけるだろうからね」

他の誰とでもうまくやっていく術をソクラテスは得たのかもしれないけれど、結局、他の誰ともうまくやらず、悪妻のクサンティッペと夫婦であり続けたのだ。さんざん悪口や愚痴を言いながら、実は愛し合っている夫婦だったのかもしれない。ちょっといい話。

最後の時は、
クサンティッペが「無実の罪で死ぬなんて!」と嘆いたら、
ソクラテスは「じゃあ僕が有罪で死んだほうがよかったのかい?」といったそうだ。

最後の時だというのに、この屁理屈。

この会話の後、二人は多分最後の喧嘩をしたのだろう。




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共通テーマ:学問

コメント 8

kurakichi

ソクラテスは信念の人だったのですね。
ソッソソクラテスかプラトンか~ニッニニーチェかサルトルか、、、
by kurakichi (2014-11-15 22:37) 

palette

◎kurakichiさん
み〜んな悩んで大きくなった♪ですね!
何のCMだったか忘れちゃいましたけど、野坂昭如だったかな。
by palette (2014-11-15 22:49) 

staka

毒殺で最期を遂げた話もともかく、妻クサンティッペとの話に興味を持ちましたね(笑)
by staka (2014-11-16 04:37) 

palette

◎stakaさん
何か思い当たることでもおありですか^^
冗談はともかく、夫婦って面白いですね。
by palette (2014-11-17 08:57) 

hirohiro

ブログを再開されたのですね!楽しみに読ませていただきます。

ソクラテスと悪妻クサンティッペとのエピソードが
面白いですね。
最後の時のやりとりも、屁理屈が面白いなと思いましたが、
普段の会話もソクラテスならではのウィットに富んだものだった
のかなあと推察されます。

結構、喧嘩しながら会話を楽しんでいたのかしら?
by hirohiro (2014-11-19 13:08) 

mwainfo

「善く生きる」、まさに哲学者。
by mwainfo (2014-11-20 15:08) 

palette

◎hirohiroさん
ご無沙汰していました。細々と、続けていこうと思っています。
どうぞよろしくお願いします。

夫婦って、わからないですね。
どんなに喧嘩をしていても、また、どちらかが「ダメ」なやつでも
夫婦にしかわからない感覚ってあるのかもしれない。
仲良く喧嘩し続けるんですね^^

by palette (2014-11-25 09:09) 

palette

◎mwainfoさん
善く生きる、とは何かを考え続けるのが
哲学者なんですね。
by palette (2014-11-25 09:10) 

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